Friday, February 24, 2017

胎児の写真


Fujayrah, UAE


ランチ。
カメラの使い方の練習。
これは、拡大するとぼけてしまうので、たぶん失敗。


これは、ここ、3日間のゆうごはん。バナナ、セロリ、パセリと水のスムージー。

花に焦点をあてる。

うさぎに焦点をあてる。



テクノロジーはどこまでいく?
おそろしいもんをみてしまった。
子供の誕生がおそろしいとは、
まったく持って、失礼な話。

知り合いのお嬢さんが妊娠していて、6月が出産。
初めてのお孫さんで、喜んでいるのがよくわかる。

しかし、昨日、胎児の写真を見せられたときには、
言葉を失った。
薄茶色の胎児が彼のお嬢さんのおなかのなかに
収まっている写真。それがまた、かなりの鮮明さ。

たまたまそこにいた、出産したばかりの友人によると、
そういう写真は、4D とか3Dとかいうらしく、
かなりの値段らしい。


ビンのなかで薬品付けになっているように見えるその写真は、
その後、頭にべったとこびりついてとれなくなった。


そんなに何から何まで、
見てしまっていいのか。
人間なにかを
そっとあきらめる勇気があってもいいのではないか。
とかなんとか、わけのわからん気持ちがぐるぐるまわる。
科学の進歩は、私たちの想像力と夢を奪うのかもしれんとかおもう。



17年前、結婚5年目のころ、ブルネイにいた。
なかなか、懐妊とならなくて、
検査を受け、私に問題があるとのことで
手術をうけることになった。
なんと、その病院には、麻酔師がいなかった。

あなたのだんなさんのお友達に
麻酔師いたら、
呼んできてくれる?
麻酔師がいたら、あなたの手術はすぐできるのよー。
と、担当の女医は言う。
冗談ではなくて、ほんとの話。

友達に、麻酔師なんているはずがないので
とにかく、その病院が麻酔師をどこからかひっぱってくるまで、
手術はできない。
高齢出産に、2重丸くらいつく年齢になっていたので、
正直あせった。
しかし、その後、すぐに麻酔師がみつかり、
ドクターから、やっとみつかりましたー。
やりましょ、やりましょ。
と、ほんとに、落語ののりで、
手術になった。

失敗して、目がさめなくても、
文句言いませんという書類にサインしてねといわれたとき、
麻酔から、さめるという100%の保障はないことを
そのとき、初めて知ったのだけれど、
もう手術台の上なので、
逃げ出すわけにもいかなった。




日本大使館にお勤めだった友人は、
な、なんですって、そんな手術を、この、ブルネイでしたの?
彼女は、もう、びっくりして、言葉を失った。
勇気があるというか、
無謀というかと、あきれていた。

わたしは、まったくのんきで、
なんとかなく、うまくいきそうな気がしていた。
インド人の先生は、やたらと明るかったし、
手術をした先生は、バングラデシュ人で、
説得力があって、すてきなひとだった。
問題の麻酔師は、静かで、控えめで、会計士のようなひとだった。
あーこれは、きっとだいじょうぶ。
私は、あのころから、言霊というのを信じていたのかもしれないとおもう。
大丈夫、大丈夫と言っていれば、大丈夫だし、
大丈夫じゃないかもと言っていれば大丈夫じゃないと。

あーだこーだで、生き延びているわけだけど、
どっかから、ひっぱられてきた、あの麻酔師の顔と、先日の
リアルな胎児の写真が、なぜか、重なって、
命の神秘について考えてしまった。










Anise loves green food.
http://www.littlemajlis.com/shop/littlefoodies





No comments:

Post a Comment