わたしのお気に入りの場所、
街の真ん中にある野菜市場。
ここで、1ダラム、26円なりの
お茶を買って、
ちびちびのみながら、
なにを描くかなーと、
計画。
活気があって大好きなところだけど、
あまり、きれいなところではない。
アフガン人のおじさんたちが
荷物運びでせっせと働いている。
あちらこちら、
サンタクロースがいるようで、みているだけでもあきない。
きょうは、
3歳くらいの男の子が、ベンチでひとりすわっているので、
かれをちょっと、
スケッチさせてもらう。
こんなとき、アラビア語ができればなーとつくづく思う。
わたしがきたとき、彼はもうそこにいた。
どれだけ待っても、
誰かが彼を、向かえにくる気配はない。
まさか捨て子?
こんなかわいい子を捨てる?
だんだん心配になってきた。
30分もたったころ、
ついに、
とおりすがりのアラブのお兄さんをつかまえて、
この子に親はどこだか聞いてほしいと頼むと、
笑って、
この子の親は市場で、買い物してるよという。
どうも、いつものことらしく、
だれもが知っているらしい。
3歳の子をひとりで、
ベンチで1時間もまたせるなんて、
信じられない。
この国が超、安全な国とはいえ、
それにしても、
暢気な親。
なぜだか、
頭がマルコメくんだったので、
よけいに目についた。
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