Wednesday, June 8, 2011

やめどき

先日、
わたしになにも語りかけてこない絵について。
大体、ひとの作品を批評するのは、簡単なこと。

私が、UAE大學のアートクラスで、絵を習っているときの先生は、
あまり、英語が得意ではなかったので、
わたしとのやりとりは、
いい勝負だったにちがいない。
言葉数少ないイエーメン人の彼が言った言葉は重かった。

絵には、入り口とで口がないとだめなんだよ。

数ヶ月レッスンをうけたけど、
これは、重い言葉だった。

人間の目は、1枚の絵を見るときに、
ある部分から、はいって、ある部分から出て行く。
その目の動きがスムーズにいき、
心地よさを与えたときに、いい絵となる。

また、絵は2種類ある。
そのものを説明する絵と、見る人に想像させる絵。

説明する絵とは、詳細まで描いて
まさに絵の説明となるけれど、
見る人に想像させる絵とは、詳細をあまり描きこまない絵。

遠近法を使った絵がまずあげられる。
遠くのあのかなたには、なにがあるのかと
ついつい想像させてしまう絵。
たとえば、人物画を描いたとき、
どんなひとなのだろうとか、
なにを思っているのだろうとか、
いろいろ思わせる絵は、少なくとも、一瞥ではすまなくなる。

いつかは、そういう絵を描けるようになりたい。

先日の審査では、
きれいに描きこまれているのが多く、
もうちょっと手前でやめとけばよかったのに
と思う作品が多かった。
 
いつを、完成とするかは、非常に
むずかしいところ。


水彩は、とくに、乾いてしまうと、
色がうすくなるので、
ちょっとぬっては、
ちょっと、ブレイクとなる。
早く仕上げたいので、
まだ絵の具がぬれているときに、どんどん触る。
で、汚くなる。

いいとこで、ぬるのを止めさせるために、
筆をもつ彼らの腕をがっしとつかむのが
わたしの仕事となりつつある。

ぬらせろーーーと、もがく彼らを、
早まるなーと、
さけびながら、
はがいじめにする。





ついに手いれた掃除スリッパ

ダイソーさま様です

はいたままで、部屋がきれいになるのなら、
一挙両得。

No comments:

Post a Comment