Sunday, June 5, 2011

オレンジの皮

たくましく子供を育てるための方針か、
単に、
親がめんどうくさがりなのか。


子供次第なのか、
きたえれば、
みんなそうなるのか。

先日、
絵の生徒の8歳の子が、
絵を描く前に、
おなかがすいたので、
弁当の残りを食べるという。
とりだしましたるは、まず、きゅうり。
ほほー、これはすごいぞ。
てきやのおっちゃんのように、きゅうりのおしり(頭でもいい)を、ちょっと、かじると、ぺっと、
ゴミ箱に吐き出す。
うわー、これだけでも、8歳の女の子がするーー?
と、たくましいkちゃんに拍手。
その後、左手にきゅうり、右手に筆をもち、
教室は、静かに始まったのです。

といいたいところが、
きゅうりくらいでは、足りない。
オレンジもたべていい?
というので、腹が減っては、なんとかよねー。

と、いうことばをわたしが懸命に英語になおしているあいだに、
彼女は、まんまるオレンジを取り出した。
ちなみにみかんではなく、
あのオレンジです。

あらー、堅そう。
8歳の子がこれをどうやってたべるのか、
私は、まったく、集中力を欠き、
絵どころではない。

なんと、あの小さな指を、ぶすっと、つっこみ、
皮をむき始めた。

あらー、これは感動もの。
生まれてこのかた、
オレンジの皮をむく子供をみたことがないし、
半世紀以上も生きているわたしも、やったことがない。
で、向き終わると、あの、厚い袋ごと、バクバク食べる。

あれを指でむくなんて。
袋も食べるなんて。


親が丸ごといれるから、
どうしても、食べたい彼女は、仕方なしにむけるようになったのか、
むけるから、親がまるごといれるのか。

彼女の母親は、朝あまり、いそがしくなくていいなとうらやましくなった。
多分、にんじんとかもまるごとはいってそうだから、冷蔵庫をあけ、
とにかく、弁当箱に投げ込む。

と、想像する。

それにひきかえ、
うちは、
包丁で、8等分にし、実と皮の間に包丁をいれて、
食べやすいようにし、丁寧に
弁当箱にサンドイッチとともに、収める。

アー、温室。

こんなことするから、オレンジの皮もむけないような
柔な子になってしまったんだー。

育てたように子は育つ。
って、東海林さだお氏もいってるではないか。

こどもだから、
こんなことはできないだろうと
思い込んでいるというのは、おそろしいもの。


2 comments:

  1. 育てたように子は育つって言うのはなるほど~と関心しますねー

    私もいつか親になる日がくるんだろうか?と思う今日この頃です。

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  2. そうそう、確かに親が子どもに与える影響は大きい。でも同じ親でも、二人の子どもがなんでこんなにも性格が違うんだろうかと思うこともしばしば。もしくは5つ子ちゃんでもそれは同じことだと思われる。
    これがおもしろい。

    それにしてもこの子、豪快だわね。
    いいわ、オレンジ手でむく子 :)

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