Saturday, July 8, 2017

From Al Ain




先日のスケッチより。




朝、5時半。
今日は、らくだレース場にスケッチに行こう。
まだ、月見えます。
満月?



レース場に行く途中でスケッチ。50%ほどできたので、あとは、家で描こう。
じゃー、レース場にいくかなと、エンジンをかけるもかからない。
何度やっても、希望の薄そうな音がするだけ。


5時47分。
すでに、気温は、34度。
太陽は、みるみるうちにあがってくる。




すごい、スピードであがってくる。


5,6台の車を見送った後、勇気をだして、
ランドクルーザーのおにいさんに手をあげた。

なんと、気安いエミラテイのおにいさんで、

どないしたん?

おはようございますー。
エンジンかかれへんのやけど。

よっしゃー。
まかしとき。

といって、スターターをもってきた。



立派な車だったけど、エンジンルームのふたがこわれているとかで、
わたしの絵を描いていた、ボードがこんなところで活躍。
絵描きの、ボードのもうひとつの使いかた発見やわー、
などと、のんきなこというてる場あいではない。
なんと、わたしの車のエンジン、かからない。
かたかたいうてるだけ。
おにいさんの顔がちょっと、暗くなった。

だめみたいやな。
まーちょっと待っといて。
絵ーでも、描いて待っといて。
この、スターターあかんみたいやから、
いいの借りてくるから。


といって、去っていった。

ほんとに、彼は帰ってくるのか。
それとも、面倒くさくなって、いいわけで逃げ出してしまったか。
信じていいのか。
それともーーー。

太陽との戦い。
暑くなってきてる。
その辺で、絵ー描いといてといわれても、
いつ帰れるかわからない
こんな状況で
絵なんて描く気持ちにはならない。

万が一のために、
タクシー会社の電話番号をしらべていたら、
電話のクレジットがない。
電話使えない。
こんなときに。

20分まって、あの、おにいさんが、
かえってこなかったら、
違う車をとめて、
助けてもらおう。
それが、できなかったら、
ヒッチハイクか。

もんもんとしていると、
お兄さんが、当たり前みたいな顔して、かえってきた。

いいのん借りてきたでーと、いいながら、
ちょっとあたらしめのスターターをセットしはじめた。
今度は、彼は自分のエンジンルームをあけるのに、
UAEの男性だけの伝統的な踊り、ヨーラで、使う杖をもってきて、
つっかい棒にした。

おにいさん、かえってきてくれないかもと、
疑った自分がはずかしかった。

らくだレース場には、エミラテイがらくだのオーナーとして、
たくさん毎朝たくさん集まる。
トレーニングの様子を見たり、レースをみたり。
だから、この道は、ほとんどが、らくだのオーナーか、らくだのえさを運ぶトラック。





なんと、あっという間にエンジンはかかった。
1度エンジンを切って、またかけても、また
余裕でかかった。
ので、バッテリーの問題ではないみたいやな。
接触悪かったんやわ。
まー、これでも、食べて、元気にまた絵ー描くことやな。
といって、取れたてのデイツをくれた。
お兄さんは、

ほななといって、
去っていこうとするので、
もし、名刺お持ちでしたら、ときいたら、
名刺はもってへんわー。

じゃーせめて、お名前を。

セイフいいます。

じゃー、安全運転を。(あ、これシャレです。)という言葉をのこして、
らくだレース場にむかって、去っていった。

これがいただいた、デイツ。

セイフさーーーん、ありがとう。

また、車へんなことになってはこまるので、
今朝は、1枚の50%くらい描いたところで、帰路につくことにした。



人に優しくされなれてないわたしは、
ついつい、
疑ってしまう。

UAE で、17年。
こんな素敵な朝を迎えることができたとき、
アー生きててよかったとおもう。

人はやはり、一人では、生きていけないようになってるらしい。


今日も、アルアインは、
暑い1日となります。

では、よい1日を。

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