先日、信号待ちの時に、ピヨピヨと、鳥の鳴き声がすることを思い出すと書いたのだけど、おおばかだった。
あれは、歩行者のかたがたにリラックスしていただくためなんだと、今まで思い込んでいたのだけれど、これが理由がほかにあることをたまたま聞いていたラジオで知った。
視覚障害者のためだという。
なるほど、そういわれれば、そうよね。
信号が見えないひとたちへ、音でうながしてあげるということなわけで、私はずっと、勘違いをしていた。
こういう勘違いが、ほかにもあるのだろうなとおもう。
いまは、EU問題で揺れに揺れるイギリスだけれど、18年前日本の8か月ほど、住む機会があった。ベビーカーを押してどこまでも行けるあの国は、天国にみえた。
電車と道路の段差がない。
買い物をするにも、どこへいくにも、
ベビーカーを押して不便を感じない国だった。
おまけに、犬までのっている。
ちゃんとしつけられた犬たちは、びっくりするほど、
静かに座っていた。
電車の一番広いあたりは、ベビーカーと犬で、占領されていたが
迷惑そうな顔をするひとはだれもいなかった。
ところが、日本にくると、ベビーカーとか、車いすで快適に暮らす街の作り方になっていなかったことに気がついた。自分がその立場にならないと、わからないことがある。
あの、ピヨピヨの信号の、ピヨピヨの鳥の鳴き声の提供は、
日本野鳥の会らしい。日本も、がんばっているのよね。