昔、昔描いた絵をめったに見ることはない。
倉庫のなかなから、
今日はすべてを引っ張りだしたら、
こんな鶏夫婦の絵がでてきた。
これは、シリーズものになっていて3枚セットだった。
奥さんがちゃんとついてきているかどうかを、
みながら、道路をわたるあの光景を、今でもおぼえている。
ちゃんと、虫がいそうなところを見つけて、奥さんを呼ぶ。
あー、なんて、男らしい!!!
妻を守る男の姿は、りりしかった。
この絵は、細かいことを言えばただしくない。
なんと、夫の影がない!
昨夜は、このアパートに住む英語の先生をしている友人と、
アパートの、周りを歩きながら、話をした。
女同士があつまれば、自然と家族の話になる。
女性が男性に求めているものは、いったい何だと思う?
経済力?
ホウヨウリョク?(カタカナで、描くと、薬みたいなかんじになる)
体力?(笑)
などと、なんとか力というものを、
求めていることに気がつく。
女性は、男にたくましくあってほしいとおもっているらしい。
ジャー、男性は、女性に何を求めているとおもう?
ここで、わたしは、つまってしまった。
いったい、あの不思議な生き物たちは、
女性に何を求めているのだろうか。
一つだけいえることは、
男性と女性は、永遠に、理解しあえる生き物ではないということ。
永遠に平行線のままなのだよ。
などと、この1枚の古い絵から、
思ったりした。
自分たちの間がうまくいっているように、
周りに見せかけることに疲れてしまったと彼女はいう。
私は、疲れているんだと、叫びたくなるという。
朝、7時に出勤して、疲労困憊でかえってきてから、
夕ご飯をつくる。
片方は、1日テレビをみている。
これで、叫びたくならないほうがおかしい。
彼女は、旦那さんに、経済力だの、ホウヨウリョクだの、体力などといった
たいそうなものを、今、もとめているわけではないのだとおもった。
彼女は、共感を求めているのだとおもう。
いかに、1日の仕事がたいへんだったかを、
聴いてくれるひとが必要。
旦那さんが、定年になった以上、彼女が稼ぎ頭になった。
戦場で戦ってきた女性には、話を聴いてくれるひとがいる。
女性は、問題を解決してほしいと、男性にもとめてはいない。
話をきいてくれるだけでいいのだが、
男性は、すぐに解決ボタンがオンになる。
話を聴いてもらっただけで、
女性は、問題は解決したみたいに感じてしまうという
不思議な生き物なのだ。
しかし、それが男性にはどうしても、理解できない。
女性:違う、私は、あなたに、解決してほしいと頼んでいるわけではなく、
ふんふん生きて行くのは大変だよねーと、
聴いてくれるだけでいいのよ。
男性:解決策がいらないんだったら、
話すなよ。時間の無駄ちがう?
とかなる。
ここで、男と女は、永遠に平行線となる。
女同士では、3時間もよどみなく話ができるのに、
夫婦の間では、3分ももたなかったりする。
解決してなんぼと思っている男と、
解決してほしいわけではないけど、ただ話をしたい女。
彼女がわたしにきいた。
どうしたらいいと思う?
私の一言。
解決策は、ない。
大笑いで、夜、8時。解散となった。
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