”死後の人生のために、今を生きている。”と彼女はいう。
ここに、18年いるけれど、モスリムの人と宗教について、話をする機会はなかった。宗教の話は、どこに行っても繊細な話題で、話にくいのは同じ。
私は、個人の差があるけれど、イスラムほど、宗教が日本人の生活の中に、入りこんではいないことをいうと、彼女は驚いていた。
イスラムでは、火葬はしない。
その理由は、死後の世界があるからだ。
それは、聞いたことがあった。
死後の世界は永遠につづくという。
今の世界は、60歳だの、70歳だの、80歳だので、
終わってしまうが
死後の世界は、永遠につづくという。
その永遠に続く死後の世界のために、今を生きているという。
あなたは、死んだあとどうなるとおもうのかと、
彼女が訪ねるので、
死後どうなるのかということに、真剣にむきあったことがないと正直に答えた。
死後にもう1度人生があるというイスラム教の彼女からすれば、それはとんでもなくおかしな回答だったにちがいない。
もう1度生まれ変わるという考え方もあるけれど、人それぞれ違うと思うということは、付け加えた。日本では、そのあたりは、多様性に富むと思っている。モスリムのひとたちが、コーランを読んで、そのことに、一緒に、焦点を当てるということはしない国民だとおもっている。
自爆によって、たくさんの人の命を奪ってしまう人についてどう思うのかきいてみた。
あの人達は、イスラムの考えを間違って解釈しているのだと悲しそうに彼女は言う。
人の命を奪う行為は、仏教の世界でも、キリスト教でも、どんな宗教でも起こっているのに、イスラムだけに異様に焦点があてられるのは、納得がいかないという。
では、なぜ、イスラムだけに、焦点があてられるとおもうかの私の質問には、わからないと、ため息交じりに答えただけだった。
モスリムの女性がスカーフをするホントの理由も、知ることができた。
女性の髪は、男性にとって、セクシーな物にうつる。
それを隠すことによって、セクシーなもので、女性が男性に評価されるのではなく、
どういう人間性をもっているかで、評価されるがためにスカーフでそういう男性を惑わす部分を隠すというのが本来の考え方だという。
彼女は、日本の宗教について知りたがっていた。
お互いに知りたいことがたくさんあったけど、時間切れだったので、
もう1度機会をもつことにした。
最近、インスタグラムに凝っている。
ビデオがスマホで、1分足らず作ることができる。
この便利さには、ほんとに感動。
毎日出す、母への絵手紙も、最後のタッチを加えるビデオをつくって、インスタグラムにいれる。
こうすると、何を送った一目でみることができて、いい記録になる。
盆とに便利な世の中になったものだ。
では、また、あした。
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