Thursday, January 18, 2018

Blooming






男はなぜ涙を見せないのか?
身近なところでは、
家人の涙は、暗がりで1度だけ。というのは、家族で映画を見にいったとき、
感動のあまり、家族全員泣いてしまったことがある。
もう、10年ほど前の話。
男は、涙を見せるなと言って育てられる。
男は強いものだと思って育てられる。
泣きたいときは、泣いたっていいじゃないかとおもうのだが。

2年前にいたアパートの裏には、アフリカ系の人や、インド系の人たちがたくさん住んでいた。ある夕方、男性の大泣きする声が響き渡った。
多分、母国で悲しい出来事があったのだろう。
だからといって、すぐに帰ることもできないのだろう。
ほとんどが、出稼ぎのひとたちで、
飛行機代が右から左といかないのが、私たち、出稼ぎ組の悲しさなのだ。
彼の泣く声は、あたりじゅうに鳴り響いたけれど、
同情の気持ちだけで、いやな思いはしなかった。
知らない人だし、男性でモスリムで、言葉も通じないとなると、
慰めに行きようもなかったのだけど、生まれてはじめて、
大声で泣き叫ぶ男性との遭遇だった。
大人の男性が泣くのをテレビや映画以外でみたことがなかったからだ。
そうか、男だって泣くんだ。

家人が1度だけ、映画館で泣いたとき、
人間らしいなとおもった。
私は、男が泣くのを女々しいとは思わない。
いつも、男が泣く女を慰める役ばかりでは、フェアではない気がする。
女だって、悲しさに耐えようとしている男を励ます機会があってもよいように思う。

何でこんなことを突然書いたかというと、
30年も前の会社の上司が夢にでてきた。
30年間もあってないし、
今どこで何をしているかもわからない。
どうしてその人が夢にでてきたのかはわからないが、
やたらと、色が白くなっていて、
すごく小さくて、うつむき加減の彼は、
壊れそうに見えた。
涙を我慢しているように見えた横顔を見た途端、夢は醒めた。

アルアインは、今午後3時で、22度です。














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