きのうは、ひなまつりだったんですね。
今、気がつきました。
娘がでていってしまってから、
料理をほとんどしなくなりました。
誕生日にチョコレートケーキなんて作った過去がなつかしい。
コレステロールを下げるのに、
オーツがいいとか、友人がいったので、
それから、
ずっと、朝はこれ。
ヤギになったような気持ち。
何年も前に、日本から友人が送ってくれていた、折りたたみ式
ひな壇。
イギリスにいる娘は、風でダウンしているらしい。
ひなまつりなんて、
知る由もない。
ひなまつりというのに、
のけぞった骸骨や、
頭蓋骨を描いたりしていた昨日。
ここには、国民の祝日というものが、二つくらいしかない。
モハメッドさんの、誕生祝いと、
この国、アラブ首長国連邦のイギリスからの独立の日。
四季があるわけでもないので、季節ごとにスーパーの棚が
彩りを変えるわけでもない。1年中同じものを売っている。
果物も野菜も、外国から、やってくる。
17年ここに住んでいると、この季節感のなさになれてしまう。
ここには、お盆があるわけでも、正月を祝うようなことがあるわけでもなく、1年中毎日同じことが繰り返されていく。
などと、ないものを数えるようになったらおしまい。
二日前から、
夏目漱石の、草枕を読み始めたけど、
まだ、50ページあたり。
まだ、おもしろくない。
そこにでてくる
羊羹の描写を読んでいたら、羊羹の絵が描きたくなったので、
ネットで羊羹を検索。
出てくる出てくる。
四季折おりの、羊羹の数々。
青磁をネットでさがしても、
出てくる出てくる
ため息がでる。
もう、どれもこれも、
うつくしい。
日本のよさは、外国に住んではじめてわかる。
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