夕ご飯までには、ちょっと、時間がある。
たまたま目に入ったヘアーサロンにはいってみる。
インド人のオーナーが、直々でてきた。
極楽シャンプーをしてもらい、
頭のマッサージをしてもらい、肩なんか触られると、
もう、すっかり、からだがとろんとしてしまう。
ちらと、オーナーの彼女と話しをすると、30年前にここで、
そのビューテイーサロンをオープンしたという。
アルアインの、30年前の写真をネットでさがすもでてこない。
というのは、何もなかったからだとおもう。1987年。
私たちが来た、2,000年ですら、ショッピングセンターがあったわけでもなく、
小さなお店がちらとあっただけだった。
1987年、人もほとんどいないこの町に、ビューテイーサロンをオープンするなんて
勇気があったんですねと、というと、
彼女は笑いながら、ほんとそうよね、と、笑い飛ばす。
あなたのこのビューテイーサロンが、この町で、一番最初だったんじゃない?
というと、いや、5件くらいはあったわよという。
ほー、先見の目があったひとたちが、少なくとも5人はいたわけだ。
今は、スタッフを、5人も抱えていて、ビジネスは良好の様子。
誰かの人生を担っている人の顔ってちょっと違うといつも、思う。
悩んだら、正しいかより、楽しいかで選ぶ。私は、この、田口久人の言葉が大好きだ。
これは、わたしの想像の域だけれど、あのサロンのオーナーも、30年前にそうおもったんではないかな。これがサロンが当たるか外れるか、きっと、わからないままだったと思う。砂漠の中で、サロン。誰が行く?
きれいになっていく
女性たちを作り出していく中で、自分の持っている技術が使えることが
どれほどの、ビジネスになるかなんて、
実は彼女もわからなかったんではないかと想像する。
話をしていると、そんなあったかい人だった。お金は後から、ついてきたのよねーみたいな。
自分が楽しんでいないと、つまらないじゃない?みたいな熱意が見えた。
人の出会いは、大切だ。
結構落ちこんでいたりするときに、
まるで、それがみえているように、
適度な刺激を受ける人に、
偶然に出会う。
私は、幸運だと思う。
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